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Power Apps アプリヘッダーの色を環境毎に変えてみた(プレビュー機能)

投稿日:2025/11/14
投稿者:関


お客様より、『UAT環境と本番環境の区別がつくように何かできますか?』とのご相談をいただきました。
(なお、UAT環境にはヘッダーに「サンドボックス」と表示されています)

過去には、別のお客様でUAT環境と本番環境を取り違えて、誤って本番データを上書きしてしまった事例もありました。
このままでは重大な事故につながる恐れがあると考え、対応策について調査を進めました。

たしかテーマを変えれば・・・

Defaultから青に変更してみたら、この管理画面は変更されましたが、アプリは変わりませんでした。
調査すると下記の用に更新されていました。

モデル駆動型アプリでモダン テーマを使用する(Microsoft Learn)

※このモダンに刷新された外観には新しいテーマ システムが付属しているため、クラシック テーマ は適用されません。

アプリの設定で下記を「いいえ」に変更すればテーマの変更で対応可能ですが、その場合は新しいフォームの見た目や操作性の改善が無効になってしまいます。
(それでは対応できません……)

アプリ テーマを変更する(プレビュー機能:2025/11/14時点)

新しいやり方を確認すると「カスタム テーマ XML」を作り、ソリューション内で環境変数に設定すればいいみたいです。
今回は、開発環境に緑の背景色、UAT環境に青の背景色を準備しました。
(プレビュー機能なので本番環境は未設定です)

1 XML

1)開発環境用(ソリューションでWebリソースとして、roit_HeaderColorと定義)
<AppHeaderColors
background=”#12783F”
foreground=”#FFFFFF”
backgroundHover=”#165A31″
foregroundHover=”#FFFFFF”
backgroundPressed=”#0F1C12″
foregroundPressed=”#FFFFFF”
backgroundSelected=”#153D23″
foregroundSelected=”#FFFFFF”
/>
※アプリ ヘッダーの背景色を緑色、テキストを白色、その他

2)UAT環境用(ソリューションでWebリソースとして、roit_AppHeaderColorと定義)
<AppHeaderColors
background=”#004A99″
foreground=”#FFFFFF”
backgroundHover=”#005FCC”
foregroundHover=”#FFFFFF”
backgroundPressed=”#003366″
foregroundPressed=”#FFFFFF”
backgroundSelected=”#3366CC”
foregroundSelected=”#FFFFFF”
/>
※アプリ ヘッダーの背景色を青色、テキストを白色、その他

2 環境変数(ソリューションの設定より、「アプリ ヘッダーの色を上書きする」を使用)


① 環境内、全てのアプリで設定したい場合にXML名を設定
② このソリューション内のアプリだけに適用したい場合にXML名を設定(アプリの公開が必要)

3 結果

  1. 全環境のアプリ(開発環境用のXML使用)
  2. ソリューション内のアプリ(UAT環境用のXML使用)

4 ソリューション

まとめ

この機能はプレビュー機能であり(仕様の変更や機能停止の可能性があります)、本番環境での使用は推奨されません。
ただし、UAT環境のみに適用することで、本番環境との見た目の違いが明確になり、お客様の操作ミス防止につながると考えています。
また、保守を担当する筆者としても、安心して作業を進められるようになりました。

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