Dynamics 365

先行き不透明な情勢でもシステム更改は可能。Dynamics 365でコストの削減と豊富な機能を両立できる

新型コロナウイルスの急速な感染拡大は、企業活動に大きな影響を与えています。このような状況下で、システム更改を予定している企業もあるのではないでしょうか。機能は拡充したいが、費用は増やせないどころか圧縮を求められる。そんな板挟みに苦しむご担当者も、多いと思います。ひと昔前までなら、システム更新や機能の拡充をあきらめる選択をしていたかもしれません。

しかし今の時代は、クラウドや簡単にアプリを作成できるツールがあります。これらの活用により、費用を抑えながらシステム更改を実現し、機能を拡充させることが可能です。ここではクラウド型ERPやCRMである、Dynamics 365を導入するメリットについて解説します。

先行き不透明な状況下で、設備投資を抑制する企業が続出する可能性がある

新型コロナウイルスは未知の経験ということもあり、企業業績や企業活動の見通しを不透明にしています。このため、設備投資を抑制する企業が続出する可能性があります。

新型コロナウイルス感染症による景気の悪化

新型コロナウイルスは、市民の消費活動や企業の経済活動の減退を引き起こしました。このため、業績への悪影響が現れています。

独立行政法人 中小企業基盤整備機構が2020年5月7日に公表した調査結果によると、全体の約8割の中小企業において、2019年よりも業績がマイナス、またはマイナスの見込みであると公表しています。

このように新型コロナウイルスは2~3か月という短期間で、企業の体力を確実に奪っています。

先行きが不透明なため、2021年3月期の業績見込みを出せない企業も続出

新型コロナウイルスの影響は、2020年3月期の決算にとどまりません。2020年度(2021年3月期)の企業活動にも影響をおよぼしていることは、ご存じの通りです。このため、業績予想の全部または一部を公表できない企業も続出しています。

東京商工リサーチが2020年4月30日に公表した調査結果によると、4月29日までに決算短信を公表した上場企業163社のうち、3分の2近い108社が2021年3月期の業績予想を「未定」としています。これは先行きが極めて不透明な状況にあることを示すものといえるでしょう。

利益が確保できなければ、設備投資への資金捻出も難しくなる

ここまで説明したとおり、新型コロナウイルスは企業業績に大きな影響を与えています。

一方で競合他社に後れを取らないためにも、ITへの設備投資は重要です。しかし業績が悪化した企業では、あらゆる分野でコストカットが行われます。設備投資に関する予算も例外なく削られる可能性が高くなりますから、思うようにシステムやIT機器の更新ができないといった事態に陥るケースも出てくることでしょう。このような場合、少額の予算でどうやってITへの投資効果を上げるか、知恵を絞らなければなりません。

クラウド型サービスの「Dynamics 365」なら、コストを削減しつつ豊富な機能を活用できる

もしITへの予算が絞られる状況になっても、Dynamics 365ならばコストの削減と豊富な機能の活用を両立できます。このため少ない予算であっても業務の効率化を行い、業績の改善に貢献できます。その理由を4つの観点から解説します。

Dynamics 365ならさまざまな業務に対応でき、連携もスムーズに

IT化が進んだ現代では、さまざまな業務で情報システムが活用されています。ここで業務ごとに特化したシステムを使用している場合、以下の問題が発生します。

  • 業務ごとにどのようなシステムを使用(または開発)するか、その都度検討と予算取りが必要
  • システム間のデータ連携をどうするか、連携する組み合わせごとに検討が必要

上記の課題解決には費用もかかります。そのため予算が取れなければ、せっかくのシステム更新計画が頓挫しかねません。

この点、Dynamics 365 ではさまざまな業務に対応可能です。一例として、以下の機能を用意しています。

  • 営業
  • マーケティング
  • 購買管理
  • カスタマーサービス
  • 経理、人事
  • 生産管理、在庫管理
  • プロジェクト管理

費用は機能ごとにかかりますから、機能追加をしても全くコストアップにならないとはいえません。しかしすべての業務で同じシステムを利用することで、業務間の連携がスムーズに進むことは大きなメリットです。

サーバーなどの機器を導入する費用や、開発費用が不要

情報システムの導入費用が高額となる理由には、以下の4つがあげられます。

  • サーバーなどの機器
  • システム開発費用
  • ソフトウェアのライセンス
  • 導入サービス

それぞれの費用が数百万円におよぶことは、珍しくありません。一例としてデータベースにOracleを採用する場合や、オーダーメイドのシステム開発を依頼した場合があげられます。

一方でパッケージのシステムをカスタマイズ・アドオン無しで利用するとシステム開発費用は抑えられますが、パッケージそのものの費用はかかります。加えて機器の導入費用やソフトウェアのライセンス費用も必要です。

これに対してDynamics 365などのクラウドサービスならば、サーバーもソフトウェアも用意する必要はありません。もちろんシステム開発も不要で、申し込みを済ませ設定が終わり次第利用を開始できます。このため、手軽に始められることが魅力です。

料金は明快。保守費用込みなので予算が立てやすい

Dynamics365の利用料金は、利用しているサービスの数と利用人数で決まります。このため、コストが明快であることが特徴です。たとえば以下の機能では、1人当たり月額10,000円以下で利用が可能です。

  • Sales Professional
  • Customer Service Professional
  • Business Central Essentials

料金はMicrosoft社のWebサイトに公開されているため、予算取りの根拠資料としても使いやすいことが魅力です。

さらに保守費用も込みの料金という点も見逃せません。このためトラブルが起きても費用のことを心配せず、解決に向けた質問や対応依頼をすることが可能です。

運用コストの削減により、利益の確保に貢献できる

これまでの情報システムでは、サーバーを自社で管理するか、データセンターに設置し専門会社に管理を委託する方法が主流でした。しかしDynamics 365はクラウド型サービスですから、保守・運用も運営会社で行います。このため自社でシステム管理を行ったり、専門会社に委託したりする費用を削減できます。

またDynamics 365では、別途ソフトのライセンス料を支払う必要もありません。そのため運用コストを大幅に削減でき、貴社の利益確保に貢献できます。

導入支援も万全。外付けアプリも安価に作成可能

ここまで解説したとおり、Dynamics 365は先行き不透明な状況下でも低コストでシステム更改ができる、魅力的なクラウド型サービスです。しかし導入がしにくい、業務に合った機能がないといった問題は、導入をためらう原因となります。

ROITではDynamics 365の導入サービスを提供しており、スムーズな利用開始が可能です。また貴社の業務固有の機能はPowerAppsを活用することで、エンジニア経験の無い方でも作成できる点が魅力です。

Dynamics 365、PowerBIの導入は、ROITがサポート

はじめてのシステムを導入する際は、誰でも不安なものです。ROITではDynamics 365を円滑に導入できるようにするため、以下のサービスを提供しています。

  • Dynamics 365 を活用した業務改善などの「コンサルティングサービス」
  • お客様のご要望にあわせて、Dynamics 365 を組み合わせて構築する「導入サービス」
  • Dynamics 365 の導入後も安心して使い続けられる「保守運用サービス」

導入サービスでは、トライアル環境の構築や各種マスタサンプルの設定、導入時に多く行われる問い合わせへの対応も万全です。またOffice 365 や Power BI との連携、短期間での導入にも対応しています。導入後も保守運用サービスによりサポートいたしますので、安心してクラウドを利用できます。

外付けアプリは「PowerApps」の活用で、低コスト&スピーディー

Dynamics 365などクラウド型サービスを利用する場合は、「クラウド型サービスに業務を合わせる」ことがコスト削減のコツです。しかし業務の内容によってはDynamics 365に合わせられなかったり、そもそも該当する業務が搭載されていなかったりするケースもあります。これらの業務に対応するシステムは、別途作成しなければなりません。

少し前まで、外付けのシステムは開発会社に費用を払ってカスタマイズやアドオンを作成してもらうか、Excelを駆使して作成する方法のどちらかを選ばなければならないものでした。しかし画面から必要なツールをドラッグ&ドロップすることでシステムを作成可能な、PowerAppsが登場しています。これにより、エンジニア経験の無い方でも業務に必要なシステムの作成が可能となり、システム開発費用を大幅に削減することができます。加えて実際にシステムを利用する方が作成するため仕様の認識違いによるミスも防ぐことができ、業務効率をアップできる点も見逃せません。

PowerAppsの導入に不安がある場合は、ROITがサポートいたします。PowerAppsのメリットについては、「PowerAppsを用いた業務アプリケーション作成のメリット」記事で詳しく説明しています。ぜひあわせてご参照ください。

まとめ

先行き不透明な時代では、なるべく固定費や多額の支出を避けたいものです。Dynamics 365は少額の初期費用でシステム更改を実現し、貴社の業務効率化に貢献できます。またDynamics 365に搭載されていない業務は外注する代わりに、PowerAppsで作成できることもメリットとして見逃せません。

Dynamics 365の導入は、弊社ROITが強力にサポートいたします。業務コンサルティングも承りますので、「費用はかけられないがシステムの更新は必要」という企業の皆様は、ぜひROITへご相談ください。

ROITが提供するサービス

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ROITでは、4つの事業でお客様のIT投資効果(Return on IT)を最大化する事に貢献します。

・ビジネスアプリケーション事業
・データアナリティクス事業
・テンプレート事業
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