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DXを支えるテクノロジー

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、新しいビジネスを創造するキーワードとなっています。ビジネスチャンスととらえているかたも、多いのではないでしょうか。

DXの実現においては、近年次々と実用化されたテクノロジーが貢献しています。ここではDXを支えるテクノロジーやITインフラについて解説するとともに、ビジネスを成功するためには技術をどう使えばよいかという点についても解説します。

DXには多様なテクノロジーが使われる

DXを実現するためには、さまざまなテクノロジーが使われます。ここでは、代表的な5つの技術について解説します。

IoT

「モノのインターネット」と呼ばれるIoTは、DXを支えるテクノロジーの1つです。これまで外部との通信機能がなかった家電や機器なども、インターネットにつながることでさまざまな情報を受信できるようになりました。これらの機器はIoTを活用することで、決められた動作を行うだけの機器から、外部の情報によって自律的に判断するIT機器へと進化することになります。

代表的なものの1つに、アイロボット社のお掃除ロボット「ルンバ」があげられます。ルンバ980や960などでは、スマートフォンアプリを利用して、外出先からでも掃除の指示や清掃状況の確認ができます。また一部の機種ではスマートスピーカーを利用することにより、ルンバに話しかけるだけで掃除の指示が出せます。ルンバはまわりの状況を確認しながら掃除を進める能力も持っていますから、IoTを活用することで進化に成功した家電といえるでしょう。

AI

世の中のさまざまなものが電子化されたことで、企業にはそれ以前とは比べものにならないくらい多種多様なデータが蓄積されるようになりました。これはビッグデータとも呼ばれます。新しいビジネスはこのようなデータを活用して行われることも多いですが、データの分析にはAIが主に使われます。

AIはパターン認識などの手法を用いて、大量のデータでも短時間で特徴を抽出できます。人間の手では時間がかかり過ぎて見つけられなかった特徴も発見でき、ビジネスに生かせるメリットがあります。

SNS

TwitterやFacebookなどのSNSをお使いのかたは多いでしょう。これらも、DXを支えるテクノロジーの1つです。

SNSは個人が自由に発信できる手段でもあります。集まった情報をビッグデータとして、AIにより分析することができます。これにより利用者の声を吸い上げ、マーケティングや製品、サービスづくりに生かすことが可能です。この点で個々のつぶやきやメッセージも、一定の数が集まると品質が担保され、ビジネスの変化を促すなどの影響を与えるといえます。

ブロックチェーン

ブロックチェーンも、DXを支えるテクノロジーの1つです。主に仮想通貨で用いられています。

ブロックチェーンは、取引の履歴を分散管理する仕組みです。それぞれの取引はある程度まとまった形で、世界中のコンピュータに暗号化された上で保管されています。入金など新しい取引があった場合は内容をそのまま追加するのではなく、過去の取引履歴とのチェックを行った上で暗号化し、記録します。ここで取引履歴の一部に改ざんなどがあった場合は整合性が取れず、チェックで引っ掛かるというわけです。

ブロックチェーンは仮想通貨という形で、「通貨は国家が管理するもの」という概念を打ち破ることに貢献しました。その点では、代表的なDXの実現例といえるでしょう。

VR、AR、MR、SR

いずれも、「現実にないものの感覚」を与えることが共通しています。KDDIによると、それぞれ以下の説明がされています。

  • VR:仮想の世界を現実のように体験できる技術
  • AR:現実の世界に仮想の体験を重ねて体験できる技術
  • MR:コンピュータ上の仮想の世界と現実の世界を密接に融合させる
  • SR:仮想世界を現実の世界に置き換えて認識させてしまう技術

引用元:KDDI「VR、AR、MR、SRに続き最近登場した新しい用語『xR』とは?」:https://time-space.kddi.com/ict-keywords/20180816/2406

これらの技術はテーマパークなどではよく使われていますが、今後はさまざまなビジネスで使われることが期待されます。たとえば注文住宅の場合は発注前の時点でも、VRを活用することで建築後の家の雰囲気を確認できます。このため、イメージ違いなどの不満が減ることが期待できます。

DXを支えるITインフラ

DXの実現には、ITインフラの進化も欠かせません。ここでは主な3つの技術を取り上げ、解説していきます。

クラウド

DXの実現には、しばしばビッグデータが使われます。その名の通り収集されるデータ量が大量であるため、格納場所を確保しなければなりません。また高速での通信性能も必要となります。これに加えてデータの発信元は社内とは限らず、取引先や一般市民から寄せられた情報を収集する場合もあります。

このためサーバを自社内に置く代わりに、クラウドサーバを用いることも多いです。クラウドの利用にはランニングコストがかかる一方、初期コストが少額なことが特徴です。このためコストダウンが可能な場合も多く、少額の投資で高速・大容量のサービスを利用できます。

またクラウドサーバはデータセンターにあることが多いため、メンテナンスもデータセンター事業者に任せられる点がメリットです。さらにデータセンターによっては水冷式サーバなど、社内サーバでは実現しにくい高性能な機器を使う箇所もあります。

モバイル

スマートフォンなど、モバイル端末の性能はここ数年で急激にアップしており、今やパソコンに迫るほどです。最近ではインターネットもSNSも写真もスマートフォンで済ませてしまい、パソコンを持たない人も増えてきています。このため特にBtoCのビジネスにおいては、モバイル端末でのアクセスも重要です。

またBtoBのビジネスにおいても、スピード化の流れに乗り遅れないためにはモバイル対応が欠かせません。モバイル端末の活用により、外出先でも情報の閲覧や記録ができます。これにより適切なタイミングでの顧客対応が可能となります。

5G

DXが活用される時代においては、さまざまな機器が通信機能を持ち、インターネットを介して情報のやり取りを行います。これにより通信量が増大しても迅速に通信が行えるよう、5Gの技術開発が進められています。

5Gが本格導入されると、10Gbpsの高速通信が提供されます。また、1平方キロメートル当たり100万デバイスが同時に接続することも可能です。これは4Gと比べて、10倍の機能を持ちます。通信ルートも多く作られるため、スムーズな通信が実現できます。

また5Gでは、遅延時間が1ミリ秒となることも見逃せません。これは、ほぼリアルタイムで通信できることを意味します。そのためVRなどの技術を用いて、その場にいなくても画面に映る物に触れる感覚を味わうなど、新しいサービスの提供につなげることができます。

ビジネス成功の鍵は、技術をどう使うか

ここまで、DXを支えるテクノロジーについて解説してきました。ところで新しい技術を片っぱしから導入することが、ビジネスの成功につながるわけではありません。あくまでも技術は手段であり、ビジネス成功の鍵はDXをどのように活用するかという点にかかっています。

ある程度実績を持つ技術が多い

DXというと、なにか新しい技術が彗星のように現れるのかと思うかたもいるかもしれませんが、そうではありません。ここまで解説したテクノロジーやインフラは、実用化されて数年という技術もありますが、それなりに実績を持った技術が多く含まれています。2019年2月現在、本記事で取り上げた技術の多くで商用での本格運用が行われています。

従ってDXという言葉自体は新しくても、実現するにあたっては実績のある技術を組み合わせることが多くなります。このため「ビジネスでの利用に耐えうるか」という検証もされていますから、過度に心配する必要はありません。

新しい技術に飛びつくのではなく、ビジネスの目的に合った技術を使う

DXをビジネスに導入するためには、導入によって利益がアップするかという点が重要なポイントとなります。いくら新しい技術が好きだからといっても、利益につながらなければ導入は失敗となってしまいます。

競合他社が次々とDXを導入すると、「当社も早く導入しなければ」という焦りが生まれることは否めません。しかしその場合でもむやみに飛びつくのではなく、ビジネスの目的に合った技術を導入することが求められます。もしDXを導入する価値がないと判断した場合は、導入を見送る決断も必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?DXはさまざまなテクノロジーにより、支えられていることがおわかり頂けたと思います。

もちろんIT企業やITエンジニアでない限り、それぞれの技術の詳細まで覚える必要はありません。しかし技術の特徴を押さえておくことで、貴社でDXを実現させる上で適した技術を選べるようになります。うまく技術を活用することで、ビジネスの成功を後押しすることができますから、テクノロジーについても知識を深めておきましょう。

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