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情報システム部門の稼働を削減し、DX推進の取り組みへ

DX推進の活動を進めようとしても、情報システム部門が「既存システムの保守・運用作業で新たな活動をする余裕がない」という状況が日本国内の多くの企業で課題となっています。

そもそもDX(デジタル・トランスフォーメーション)とは、既存の事業プロセスや実施方法を変えることで、新しい効率性と新しい働き方へと導く事を意味します。これは「企業が競争力を保つ/新たなサービスを開始する/顧客により良い体験を届ける」といった理由で、変化の必要性を感じているからです。しかしDXに向けた活動が「成果を伴っていない」「失敗した」と感じる企業も多くあります。

本ブログでは、DX推進の為に情報システム部門は何を意識していくべきかという点について、ポイントを記載します。

情報システム部門の抱える課題 -物理インフラの維持-

社内の情報システム部門は、「IT機器、NW機器の保守・運用管理やトラブル対応」等、現状のビジネスを維持するための対応が必要です。「老朽化システムの物理的な障害による事業継続への支障」といったトラブルに見舞われる可能性がある為、物理インフラへの対応は疎かに出来ず、情シス部門のリソースを大きく奪う原因となります。また、365日24時間いつ発生するかわからぬ障害に対応可能な体制を組む事が難しいという企業も多いと考えます。

このような物理インフラについては、「クラウド環境や他社サービスを利用」 といった形で外注化する事が一つのポイントとなるでしょう。

情報システム部門の抱える課題 -システムメンテナンス-

業務システムのメンテナンス作業も情シス部門の重要な業務の一つです。「マスタ変更やカレンダ設定」といった日常的に必要なメンテナンス作業や、セキュリティパッチの更新・バックアップの保守作業等、情シス部門が管理しているシステムに応じ、多様な作業が必要となり、日常的にこのようなメンテナンス作業に多くの時間を割かれていると、情シス部門の稼働の逼迫に繋がります。

物理インフラ同様、「業務委託等の他社サービスの利用や、全体最適の観点でタスクの集約・統一化、自動化」 が、ポイントとなるでしょう。

情報システム部門の抱える課題 -アプリケーションのモダナイズや仕様変更-

保守・運用業務の中には、アプリケーションの変更が必要となる場合もあります。「最新のOS・webブラウザに対応する為のモダナイズ」が必要になるケースや、「社会や事業環境の変化に業務の変化、新たな法令」に対応する為の機能の仕様変更」等、一度構築・導入したアプリケーションに対する変更は、継続的に発生します。

既存システム・機能の構築・変更時に「その場の対応ではなく先々を見据えた選択や、運用の稼働や手間を減らしていく為の継続的な活動への落とし込み」 がポイントとなるでしょう。

情報システム部門の抱える課題 -リスキル-

リスキルは、「再教育」や「新しい技術の習得」を意味します。技術の変化のスピードは速く、またVUCA時代に到来によりシステム開発の考え方や方法論についても日々進化しています。情シス部門は、情報システムに関するスキルは勿論の事、社内業務に対するノウハウも必要であり、各メンバのスキルについても日々、アップデートしていく必要があります。

DXに対応したリスキルというと「新規のデジタルスキルを身につける事」と捉えがちですが、これまでの職務での経験や知見を棚卸し、新しい時代にどう生かしていくかを考える事がポイントとなるでしょう。

まとめ

DXを通して企業が目指す先や辿り着く為の経路は企業毎に異なり、ゴールもプロセスも会社自身で決めなければなりません。情報システム部門はDX推進の一翼を担う存在です。まずは、情シス部門の既存業務の負担を軽減する事が不可欠であり、第一歩となると考えます。

その為に、様々な局面で「情報システム部門の作業や管理してるシステムを見直し、既存業務の継続と新たな取り組みのバランスを取って」進めるいく事、自社・自組織で対応する事の意義が少ないと考える作業については「クラウド、SaaS」や「AMOサービス」等の外部サービスの活用をご検討いただき、自社が抱える課題解決に注力いただければ思います。

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